
ダイナミックトレーシング機能とは
ダイナミックトレーシング機能は「輝線の自動追従」で湾曲製品も高速・高精度な検査を可能にした新技術!
バイクタンクや自動車ボディなど、湾曲や段差のある製品の外観検査は、光学系(カメラや照明の位置)を一定に保つことや、外乱光の影響、
バイクタンクや自動車ボディなど、湾曲や段差のある製品の外観検査は、光学系(カメラや照明の位置)を一定に保つことや、外乱光の影響、
シャッタースピードの制御が難しいため、検査に必要な安定した画像を取得できず、なかなか自動化に至らない製品の一つです。
ダイナミックトレーシング機能はこれらの課題を解決し少ない機材で高速・高精度検査を可能にしました。


一般的な検査手法 | ダイナミックトレーシング手法 |
× 数台のカメラが必要 × 何度も撮像 × 制御が難しい × 設備コスト増加 × 検査に時間がかかる | ○ 1台のカメラで検査可能 ○ 1度の撮像 ○ 自動制御 ○ 設備コスト抑制 ○ 高速・高精度検査 |

一般的なラインカメラでの撮像 | ラインカメラ+ダイナミックトレーシングでの撮像 |
ワーク形状が湾曲している製品は照明を当てた際に輝線が歪むため検査に最適な「照明が一様に当たって均一な画像」が撮像できないため、検出精度低下や検出不可の部分が発生する。 | ワーク形状による照明輝線の歪みに追従しながら撮像することで、常に検査に最適な「均一な明るさの画像」を取得。 さらに、正反射、乱反射の複数ラインを同時に最大8ラインまで取得! さまざまな欠陥を一度に捉えることが可能。 |
● 少ない機材、調整時間で検査が可能!品種追加時の手間を削減!
特許技術のオリジナル外観検査カメラ「マルチプルイメージャー」の特性を持ち合わせているため、
他社ラインカメラ検査と比べ、少ない機材、調整時間で検査開始することができ、品種追加時の手間も削減します。
▶深度に余裕があるため、曲面のあるワークでも広範囲撮像が可能
▶最大で8ライン分の画像を同時に取得できることで異なる光学条件の検査も1台で可能
▶難しいピント調整をエリアモードでできるため、調整が容易となり時間を短縮

ラインカメラでの取込画像比較
検査例:自動車ドアバイザー

複雑形状に最適な専用照明
ダイナミックトレーシング機能の効果を最大限活かすために特注照明を開発!

従来のバー照明での検査はワークの段差(凹凸)や曲面(R形状)によって照明の映り込み位置や形状が変動するため、
暗視野において凹凸どちらの斜面が光っているか判別が困難=欠陥判別不可により見逃しに繋がります。
特注照明ではこのような変動を最小限に抑える仕組みにより、
照明映りのムラを解消し、検査精度の向上と安定化を可能にします。
特注照明ではこのような変動を最小限に抑える仕組みにより、
照明映りのムラを解消し、検査精度の向上と安定化を可能にします。
自動車外装関連
金属部品関連
住宅設備関連
大物家電
製品例
生産ラインへの組込みやロボットへ組込みが可能

例えば、樹脂や金属の成形機ラインへ組込むことで成形後のコンベア搬送中に検査が可能となり検査効率の向上が見込めます。
既存工程へのカメラ追加で設置スペースを抑えつつ、不良品流出のリスクを低減することができます。
川崎重工業株式会社様の高速走査型外観検査ロボットを用いた実証実験
画像クリックで動画がご視聴いただけます
カワサキ社製汎用ロボットに自社開発の高速撮像制御機能(「高速パルス信号トリガー機能」)を搭載。
ロボットの手先ツール点の移動に連動したパルス信号を出力する事で、0.1mm単位で正確に位置を制御することが可能。ロボット手先にカメラを装着することで、対象表面を走査しながら移動速度に合わせて高速で撮像制御を行うことで、ロボット動作を止めずに速度を落とすことなく連続撮像をすることができる。
ロボットの手先ツール点の移動に連動したパルス信号を出力する事で、0.1mm単位で正確に位置を制御することが可能。ロボット手先にカメラを装着することで、対象表面を走査しながら移動速度に合わせて高速で撮像制御を行うことで、ロボット動作を止めずに速度を落とすことなく連続撮像をすることができる。